ちあきなおみ「男と女の狂騒曲」
アルバム「あまぐも」に収録されている友川かずきサイドの中でも私が一番好きな曲がこれです。バックの演奏はアルバム全篇ゴダイゴとクレジットされていますが、この曲での演奏が一番カッコいい!ベースラインやドラムのノリ、間奏でのギターの入り方どれをとっても秀逸で、最後はミッキー吉野のキーボードのつかみ所がありそうでないような空気感で締めているところが申し分ありません。1番から3番まで段々とちあきなおみがノッテいく様子がはっきりと解ります。2回目の「神様お許し下されな~」の歌唱はコロムビア時代のベスト1だと勝手に解釈しております。この声の出し方はその後影を潜めてしまうんですよね。
で、このノリのよさは何処から来てるかと思っていたら、読者の方から教えていただいたのですが、アルバム「あまぐも」の収録は演奏と一緒に歌を収録したいわゆる「一発録り」だそうです。う~む、これには大いに納得できます。当然、何テイクか収録した中のベストテイクだと思いますが、もし残っているのならアウトテイクや同時期のライブトラックを是非とも聴いてみたい。そんな衝動に駆られます。


歌いたいよぉ~、この曲。でも、カラオケに入ってるのは何故か「普通じゃない」だけ…WHY?
♪友情を無常に売り渡し…さりげない導入の割には深い詩ですよね。1コーラス、2コーラスと進むにつれてだんだんヘビーになって、要所要所に友川さんが乗り移ってきて、最後は阿鼻叫喚、乱痴気騒ぎ…将に歌心をくすぐる展開、カッコよすぎです。
ちあきさんの声、私もこの時期が一番好きです。友川さん言うところの「聴き手の首が吹っ飛ぶ」ような迫力、「普通じゃない」ライブバージョンなんか、尖りまくって殺気立ってますよね。この曲もきっとライブで披露したでしょうに、音源は残っていないのかなぁ…友川さんと競演したらものすごいでしょうね。
’77ルイ-ドに行かなかったこと、一生の不覚です
投稿: KEN-KEN | 2009年1月 8日 (木) 09時23分
この頃のちあきさんが「いちばん苦手」な私が、KEN-KENさんと同じように「長年のちあきなおみファンでござい」と大きな顔してられるってのが、ほんとに面白いところ(笑)。
私は、この10年後、磨き上げた歌唱テクニックと内面の激しい情熱とで、それまで長いこと誰も洟もひっかけなかったような古い流行歌にも新しい命を与え、楽譜で見る限りにはなんてこともなさそうな歌(「紅い花」を指す)に、戦慄してしまうほどの凄みを与えたちあきさんに叩きのめされてるクチなんですが、それでも、流行歌手でありながらレコード会社との相克を経て、それでもなお「その時期、こういう歌を歌わざるを得なかった表現者としての熱さ」をさらけ出したという経験をしたからこそ、40代であのような芸当が出来るところに達したんだろうな~という気がしますもん。素直に。
当時はあまり好んで聴けなかったこの頃の曲、「結果論」となった今では、結構喜んで聴いてますからね(笑)。感性といえども、理性が影響する部分があるんだな~という気がします。…いや、そんな感性、大したものじゃないのか(笑)。
投稿: happoh | 2009年1月 8日 (木) 10時15分
「愛に生きると~知り~なが~ら」の部分も大好きです。
ライブ音源が存在するとしたら、スタジオ収録版はおとなしく聴こえてしまうんでしょうね。
実は自分の日記に誘発されて、昨年11月に発売していたジェフ・ベックのライブ盤を購入して聴いたのですが、物足りないので「男と女の狂騒曲」を聴き直したら、こっちの方が断然カッコいい・・・(ジェフ・ベックファンには内緒の話です。)
投稿: 寅 | 2009年1月 8日 (木) 10時20分
happohさんのお話、例えは悪いのですが、SL好きだった鉄道ファンが、SL全廃後鉄道趣味から離れ、その後活躍していたディーゼル機関車や電気機関車には目もくれず、その後十数年経過して、その車両達が引退しようとしている現実に愕然として、以前の情熱を取り戻そうとしている姿を想像してしまいます。(失礼しましたm(_ _)m)
私の場合、後追いなので短期間に気付きましたが、「ルージュ」あたりから一本筋が通っている歌い方をしているように感じます。もちろん、段々と上手さを増していっていますが、もやもやが吹っ切れた姿があるというか。
投稿: 寅 | 2009年1月 8日 (木) 10時31分
やはり独立したのが大きかったんでしょう。
セガワ事務所設立の前にほんの一時腰掛けていたのがダストファイブなんでしょうねえ。
安定した活動、望めば出来たはずですし、器用な人だから仮面かぶることも出来た。
だけど本当の自分を求めて試行錯誤していた時期なんでしょうねえ。
半分身内のような気でいる私には辛すぎるんですよ。
アルバム持っていないし。(笑)
投稿: 東西線 | 2009年1月 8日 (木) 11時05分
「人間、もがいている時が一番輝いています。」なんて偉そうなことを云う年でもないですが、聴く度に新たな発見がゴロゴロ出てくるのがこの時期じゃないでしょうか。
「あまぐも」LP探していますね?
投稿: 寅 | 2009年1月 8日 (木) 11時12分
調べたら携帯プレーヤーにも入れてなかった。(笑)
「これくしょん」にある曲だけで充分かもなあ。
「春は逝く」のCD、寅さんが欲しいならば差し上げます。(LPあるもんね・爆)
投稿: 東西線 | 2009年1月 8日 (木) 11時23分
私も、東西線さんに同感なんですわ。
前にも書きましたが、この頃の歌、聴いてると「痛々しさ」が先に感じられちゃって辛かったんですよ。今は、その痛々しさは彼女が自ら進んで選択した辛さであり、本人は寧ろ活き活きとしてそれと取り組んでおり、その結果、新しい未来が拓けた…ということを知ってるもんで、聴いてて平気になったというか。
ま…当時から私の感性は、理性に影響されてたということでしょうなあ(笑)。この俗物め(笑)。
投稿: happoh | 2009年1月 8日 (木) 11時26分
「春は逝く」下さい!
なんて、きちんとお支払します。
「あまぐも」河島サイドもいいですよ。見本盤ですが1枚ダブってますからお譲りします。
投稿: 寅 | 2009年1月 8日 (木) 11時41分
なんか自分の「耳それ自体」の貧しさに嫌気が差しちゃったなあ(笑)。
冷静に考えてみると、私の好きな曲の多くは、コロムビア中期までの「昇り竜」の時期と、休止前の「彼女が幸せだった時期♪」に集中してるんだもん。
好む音楽が“たまたま”そういう時期に出たものなのか、ちあきなおみが順調に活動してるという安心感があってそういうことになっているのか、自信がなくなって来た(笑)。
傍目には決して充実していると“見えなかった”時期の歌に対して、私は当時「辛くて」あんまり聴きたくなかったんだもんな~。
ま、彼女に限らず「剥き出し系」のものは、音楽でも文学でも(女でも 笑)、あまり好みではなく、それを一見ソフトにくるんで見せてるのが好きだという部分はあるんだけどさ。
投稿: happoh | 2009年1月 8日 (木) 11時44分
良かった。オークションで争う前で。(笑)
交換ということで良いと思うけれど、聴け!って意味だな。(笑)
注釈:独立するつらさと背中合わせに自由を思いっきり感じていたことは確かです。
投稿: 東西線 | 2009年1月 8日 (木) 11時48分
私はロックを理性で聴くようになってしまい、どうにもつまらないものに思えるようになってしまいました。
(女も)理性で語り出すと実につまらないもんです。やりたいときにやらないと(昼間っから失礼しました)。
東西線さん次回お会いする時によろしくお願いします。
投稿: 寅 | 2009年1月 8日 (木) 11時57分
みなさま明けましておめでとうございます!
遅ればせながらのごあいさつで申し訳ありません。
今年もどうぞよろしくお願いします。
happohさんと私は好みが似ているかもしれません。
剥き出しよりも、当たりはソフトなのにマグマのように芯が燃えている感じが基本的に好きなんです。
新派でいえば水谷八重子(二代目)よりも波乃久里子、みたいな。
わかりにくくてすみません(笑)。
でも二代目も嫌いじゃないんです、ってところがミソで。
両方あわせ持つちあきさんは相当すごいと思います。
投稿: 雪まろげ | 2009年1月 8日 (木) 19時01分
雪まろげさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
水谷八重子、波乃久里子がどんな人か私には分からないので、happohさんにお任せしますが、「マグマのように芯が燃えている」は当たっていますね。
それから「剥き出し系」なんですが、私の場合、ちあきなおみよりも先にジャニス・ジョプリンを経験していたので、あまぐものちあきなおみに「剥き出し感」は感じないんですよ。
やっぱり演技しているんです。ジャニスはそのまんま。(どっちがいいという問題ではないです。)
投稿: 寅 | 2009年1月 9日 (金) 00時14分
某中沢さんとこでも感じたことですが、雪さん、お若いのに女優の趣味、渋いですねえ(笑)。私、舞台はほとんど見たことがないので、専らテレビでの印象しかないんですが。
大学生の時(雪さんはまだオムツ)、「女たちの忠臣蔵」ってドラマがありまして。これで波乃久里子にいっぺんに持って行かれました。寅さんには悪いけど、共演していた大原麗子(高校時代の憧れの女優)がどれだけ大根に見えたことか。なんか頬骨ばっかりでかい印象で、決して好きな女優じゃなかったんですが、一気にヒイキになりました(すみません、水谷八重子については初代の印象が強過ぎて、コメントするほどのものを持ちません)。
確かにちあきもそうなんですが、こういう「普段は別にどうってことないのに、実は無茶苦茶熱いものを抱えてるってことが時折垣間見えてしまう女性」ってのは、男にとっては凄く魅力的であり、そして同時に怖いですね(笑)。日頃からバリバリ(半ば意識的に)オーラ出しまくってるようなのは、「へん。ご苦労さん」って扱えるんですが、「やべー…本物だぁ、これは」と感じさせられちゃうタイプはね。憧れます(笑)。
投稿: happoh | 2009年1月 9日 (金) 09時48分
「熱いものを時折垣間見せる女性に魅力を感じる」に大賛成です。
瞬間的に熱過ぎるのも困るんですが、熱くない時とのギャップがタマリません。
(オレってひょっとしてMか。)
投稿: 寅 | 2009年1月 9日 (金) 10時03分
ジャニスをよく知らないですが(ローズで観て偽物を知ってる程度)、演技している感じはすごくありますね。やっぱりちあきさんは天性の女優なんだと思います。
happohさん、「女たちの忠臣蔵」といえば波乃久里子の代表作ですよ!ビデオも観ましたし、舞台もりえ(役名です)のシーンだけを観に劇場へ足を運んだものです。もう、あの頃(高校生でした)から遊女、女郎系のお話が、言い方おかしいですけど大好きで、ちあきさんも「ねぇあんた」をやりながら、そういう女性に心を寄せていることを知ってうれしく思ったものでした。明日もひさびさに新派の舞台、観に行ってきます。(しかもまた胸キュンな遊郭の話。)
投稿: 雪まろげ | 2009年1月10日 (土) 22時53分
返答が遅くなり申し訳ありません。
雪まろげさん、ジャニス・ジョプリンは、ハマれば好きになると思いますよ。但し、歌が上手いわけではないので、好みは分かれると思います。
投稿: 寅 | 2009年1月18日 (日) 23時32分